【コントラフリーローディング効果】たくさん調べたのになぜ失敗する?【株・FX】

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調べれば調べるほど、その銘柄がよく見え、銘柄に固執するあまり大きな損失を出す

トレードをしていれば、このような経験をしたこと、或いはこのような状況になってしまっている人を一度は見たことがあるかと思います。

この記事では何故そのような状況になるのか、損失を回避するにはどうすれば良いのかを解説していきます。

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コントラフリーローディング効果とは

コントラフリーローディング効果

脳は苦労せずに手に入れたものよりも、何らかの対価を払って手に入れたものを好む

 

全く同じものでも、何もせずに手に入れた(フリーローディング)ものよりも苦労して手に入れたものの方が価値が高いと認識する脳の働きによるものです。

コントラフリーローディングは、日本語では「逆たかり行動」といわれています。

コントラフリーローディング効果の実験

コントラフリーローディング効果は、以下にご紹介するネズミとレバーの学習実験によって証明されています。

まず、ケージで飼育しているネズミに、レバーを引くと餌が出てくることを学習させます。

ネズミたちがレバーの操作を覚えたら、そのケージにレバーを引いて出る餌と同じものが入ったボウルを入れます。

このボウルには仕掛けがないため、ネズミたちは中の餌を自由に食べることができます。

 

しかし、多くのネズミたちが自由に食べられるボウルの餌ではなく、わざわざレバーを引いて出てくる餌を選びました。

ネズミたちは苦労せずに手に入れられる餌よりも、わざわざ手間をかけて得る餌の方に価値を見出したことになります。

 

このような傾向はネズミに限らず、犬や猿などほぼ全ての生き物に共通してみられ、人間にも当てはまります。

上と同じ実験を就学前の幼児にやらせてみると、ほぼ100%の確率でレバーを引きます。

この確率は成長と共に下がるものの、それでも大学生の時点でも選択率は約50%を保っています。

 

以上のことから、生き物は無償で手に入れたものよりも、対価を払って手に入れたものの方に価値を認める傾向にあることが分かります。

猫はコントラフリーローディング効果の例外?

ちなみに、ネコはコントラフリーローディング効果が生じない稀有な生き物として知られています。

ネコは、上記の実験をしたとしてもレバー押しに精を出すことはなく、ボウルの餌をサッと自分のものにしてしまいます。

コントラフリーローディング効果の例

コントラフリーローディング効果は、日常的にもみられますしビジネスにも応用されています。

 

身近な例

①インターネットで簡単に検索して得た答えはすぐに忘れてしまうが、努力して覚えた知識はいつまでも覚えている。

 

②パチンコなどの賭博で簡単に得た10万円は無駄遣いしてしまうが、何日も働き苦労して得た10万円は大切に使う。

 

③適当に面接を受けて採用された会社よりも、厳しい試験や面接をクリアして採用された会社の方に強い帰属意識や愛着が湧く。

 

④無料のセミナーよりも、高額のセミナーの方が参加者の満足感や連帯感が高まる。

 

⑤何も考えずに買った銘柄はあっさり忘れてしまうが、徹底的に調べた銘柄は何年経っても忘れられずずっとチェックしている。

 

 

特に④や⑤は投資やネットビジネス関連でもよく見かけます。

情報・ツール・手法は高ければ、或いは複雑で難しければ、それだけ価値があるというわけではありません。

 

少し話が逸れますが、1回数十万のセミナー等はリピーターがつかなくても1度で十分な利益が主催者側は得られます。

つまりどれだけ不評でも1度開催できれば大儲けなので、継続性を考える必要がないということです。

 

通常のサービス・ビジネスでは同系統のサービスと大きく価格帯が違うことはありませんし、価格が違う分の価値があります。

通常の価格帯からあまりにも乖離した高額な商品・サービスには注意しましょう。

投資における解決方法

調べれば調べるほど、その銘柄がよく見え、銘柄に固執するあまり大きな損失を出す

これにはコントラフリーローディング効果という心理現象が働き、思考・判断を歪めている可能性があることがわかりました。

 

銘柄を調べれば調べる程よく見えてしまう、という心理作用そのものは自然にそうなってしまうものなので避けることはできません。

かといって銘柄の情報を全く調べないわけにもいかないですね。

 

しかし銘柄をたくさん調べる研究する、この行動は株式投資では

開示情報や業績などファンダメンタルズに関する内容である場合

信用残高や機関の売り残高など需給に関する場合

上記のように、大きく捉えて情報に関する場合が多いと思います。

 

しかし、自身の資金管理や損切り等のトレードルールは銘柄の情報に直接影響を受ける、関係するものではありません。

銘柄が如何に魅力的に思えたとしても、事前に大きな損失を出さないように設計されたトレードルールを守る限り問題はないのです。

 

銘柄の良し悪しでは損失をコントロールすることはできません

損失はポジションサイズと決済時の値幅で決まるものです。

 

当たり前のことですが、これはかなり重要です。

銘柄の良し悪しと損失の大小は関係ないということです。

損失はトレードルールの設計とそれを守ることでしかコントロールできません。

大きな損失を出さないような資金管理含むトレードルールの設計。

そしてそれを守るためのメンタルコントロールが大切です。

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まとめ

ルールを守るというのはそれだけでかなり難しいことです。

人はルールを破りたくなるような心理も持ってしまっているからです。

 

ルールを守るようにするには、ルールを守ったことによる成功体験の積み重ね(足りなければご褒美)やルールを破りたいという欲求を満たせる場が必要です。

トレードでは、ルール外の行動を取れる少額の別口座を作っておくというのも一つの方法です。

本口座では厳密なトレードルールでトレードをし、別口座ではイナゴやハイリスクなトレードなどやりたいことをする。

こうすることで目に入る魅力的な情報に飛びつきたくなる欲求をある程度満たすことができます。

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